すぐに役立つ短い手紙

   著者 長谷川光子       定価 (本体1,500円+税)
    A5判  128頁          ISBN978-4-8195-0152-1


   贈答社会において、「心を伝える言葉を添えて贈り物がしたい」「気の
   きいた文例が欲しい」「相手との間柄による適当な文例が欲しい」など
   要望に対応した便利なペン字範例集です。手紙形式にこだわらず、し
   かも常識をわきまえた文例を選択。メモ感覚で書けて、贈る気持ちを
   大切に伝え、喜ばれるメッセージを表現しました。



cover
   



         



       

      

      はじめに
           はなから私事で恐縮ですが、私の兄嫁はよく出来た人で、何か送ってきた時には
           いつも短い手紙が入っておりました。「お元気ですか」「暑くなりましたね」「寒くなり
           ました」等々、何気無い言葉に細やかな思いやりが感じられて、その心遣いにすっ
           かり兄嫁を好きになりました。それからは私も見習って、誰かに何か送る時には出
           来るだけひとこと書きを添えるようにしています。
           私はカルチャーセンターでつたない字を教えておりますが、生徒さんの中にお嫁さん
           がかわいくってしょうがない、とおっしゃる方がいらっしゃいます。その方のお嫁さんは、
           母の日とか誕生日のプレゼントには、必ず何かひとこと書いたものが入っているそうで、
           それがとてもうれしくて全部取ってあると話しておいででした。
           生徒さんたちに伺うと、それは絶対書いた方がいいし書きたいと思うけど、字が下手で
           恥かしいとか、どう書いていいのかわからないとかで結局何も書かないで送ってしまう
           ことになり、そういう手本があったら本当に助かるということでした。
           そんなわけで出版のお話があったのをきっかけに、参考になるならと一筆箋によるひと
           こと文例集を書いてみました。従って手紙の形式にはこだわっておりません。
           本書をご利用いただく方々のより良い人間関係を築くため、この本が少しでもお役に立
           てば幸いです。
    
             平成9年7月                               長谷川光子