オンデマンド版
  書について

  田邊萬平 著          定価 (本体3,200円+税)
  A5判  300頁          ISBN 978-4-8195-0268-9

  本書は広く美の問題を取り上げながら、「書話」と「書法」の二編によって
  書の奥義を追求しました。書話では努めて日常性を捉え、書法では主とし
  て用筆法について解説しました。初学者には書の楽しさを暗示する入門書
  であり、熟練者には書美の深淵を示唆する名随筆集です。

  

   まへがき
      
      戦後新聞雑誌に執筆した短篇が三百ほどたまったので、その中から五十餘篇を拾って
      一冊にまとめた。随筆でもあり書論でもある。
      一の書話は一般の讀書人を對象とし、二の書法は学書者を對象としたものである。書話
      ではつとめて日常性を捉へ、書法では主として用筆方について述べてある。書道の専門
      書ではないが、廣く書の思想に觸れたつもりである。
      私はペン書もまた藝術として取り上げる。書の日常性を貴ぶ者とした當然である。しかし書
      の實用性など考へられない。

        昭和42年孟春      久我山房において
                                         田 邊 萬 平 識

     

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